細い脚、すっきりとしたお腹は女性なら誰でも憧れますよね。
ところでみなさんは”セルライト”と聞いてどんなイメージを持ちますか。太もも、お腹、お尻そして二の腕などをつまんだ時に現れるあのポコポコとした忌々しいアレです。
因みにセルライトとはフランス語の「セルリ」(細胞)から来ているんですって。
自分にセルライトかあるかどうかは太ももや二の腕などをギュッと絞ってみて皮膚の表面がぽこぽこして見えたら残念ながら「ある」と言う事になります。
なんとかあの憎らしいセルライトを消し去ってしまいたいと思わないダイエッターはいないのではないでしょうか。
そんなセルライトに関する情報は、その8割以上が間違っているということがわかりました。
専門家の中でさえその原因やお手入れの方法などについて意見が分かれるのだとか。それだけに一層情報が交錯してしまうようです。
じゃあセルライトをなくしたいのにどうすればいいの?って思いますよね。今回はセルライトについて、その原因や取り去れる方法などについて調べていきたいと思います。
目次
セルライトはどうして出来るの?
セルライトとは
セルライトとは、脂肪細胞が老廃物をため込んでしまい肥大化した状態の事を指すようです。
脂肪細胞が肥大化してしまうと、リンパ管や毛細血管などを圧迫してしまい身体の循環機能に支障をきたしてしまうとされています。そして一度できると撃退が難しいというからやっかいですね。
太ももやお尻などの皮下3cmくらいにある脂肪細胞(セルライト)ですが、欧米ではこのセルライトと肥満は区別して考えられるそうです。
私はセルライトって肥満の結果出来てしまうイメージを持っていました。
女性だと一般的に生理が始まる頃から、痩せている・太っているに関わらずセルライトは出来始めるという事です。
痩せている人でもセルライトってあるんですね、そしてダイエットしてスリムになった人でもセルライトはあるという事にちょっとびっくりしました。
オレンジピールスキンって聞いたことありますか。これはセルライトを放置してひどくなった状態の皮膚の事を言うんです。
放置する事で老廃物をため込んで排出できない体になって行って、結果的に太りやすい体になるんですって。
そして育ったセルライトが肌の表面にからもボコボコして見えるのは、脂肪細胞が繊維芽細胞を押し上げてちょうどオレンジの皮のようだという事なんですね。
セルライトの初期としては一見むくみと似ていて指で押さえるとうっすら指の痕がつく程度なのですが、だんだんとポコポコが分かるようになり、最終的には外科手術が必要なくらいひどい状態になることもあるようです。
触った感じは初めは温かく柔らかいのがひどくなるにつれてひんやりと冷たくて硬く厚くなるという事です。
セルライトが出来る原因
セルライトのできる原因は色々考えられるようですが、実際のところ「なぜセルライトが出来るのか」についてははっきりとわかっていないようです。
そんなまだまだ謎のあるセルライトですが、いくつか原因と考えられているものがあります。
遺伝
遺伝と言われてしまうと、両親(特にお母さん)を思い浮かべてうなだれてしまう方もいらっしゃるかも。残念ながら生まれつき出来やすい体質というのはありそうです。
専門家の間では【遺伝子とセルライトの関係】について、解明はされていませんが何らかの関係があるのではないかと言われています。
遺伝的に出来やすい体質だとしても、生活習慣しだいで遺伝子から来るセルライトの発現を変えられる可能性はある、という説もありました。
むくみや冷え
もともと冷え性の人やむくみやすい人は、手足の末梢血管の循環が悪いと言われますよね。血行が悪いと代謝も落ちますから脂肪燃焼にも悪影響だと考えられると思います。
身体の循環が悪くなって脂肪の燃焼率が落ちると、セルライトが育ってしまい悪化につながる可能性もあります。
座り仕事の多い人はどうしても下半身の血行が悪くなりセルライトもつきやすくなると考えられるようです。
リンパの滞り
血管と同じようにリンパ液を体中に運ぶのがリンパ管です。リンパの役目は体の中の老廃物を回収して流していく事にあります。
このリンパの流れが悪くなり、所どころで滞っていくとそこに老廃物も停滞していきます。
ところでセルライトが出来やすいところってどこだと思いますか?セルライトは皮下脂肪の多いところにより多く出来ますから、体の部位で言うと太ももなどが一番出来やすいところだと思われます。お腹やお尻もそうですね。
皮下脂肪が多い=脂肪細胞が多いので、太ももやお腹は老廃物とセルライトの宝庫なんです。全然ありがたくないですけど。
そして老廃物が溜まった太ももやお腹はさらにセルライトを育ててしまってますます太くなるという負のループに陥りがちです。怖いですよね。
老化も原因の一つ?
女性が生理が始まったころからセルライトが出来始めるとお伝えしましたよね。このころに出来始めたセルライトが徐々に徐々に、気づかないうちに育っていくと考えられます。
20代後半からは代謝も落ちやすく血液やリンパの巡りも悪くなってきます。となると先に触れたように老廃物を回収して流していくはずのリンパ液が滞ってしまいます。
次第に脂肪細胞に老廃物が蓄積されていき立派なセルライトになって行くんですね。
30代に入ったらセルライトが出来てしまってどうしようって言う方もいますが、それもすべては20代のころからもしくは10代のころからの蓄積という事も考えられます。
なので、老化からくるものと言うよりは若いころから徐々に溜まっていたセルライトが30代頃になって表に現れてきたという事かもしれません。
むくみや冷えからもセルライトは出来る?
みなさん「セルライト型冷え性」って知ってましたか?私は今回初めて知りました!どんな冷え性なのか気になりますよね。
痩せていても身についていると言うセルライトですが、その部分は皮膚の温度が低下するんです。
そういえばお腹や二の腕を触るとひんやりしているなんて事、私にもあるんですよね。これもセルライト型冷え性なのかも。
巡りが悪くなると脂肪細胞が遊離すると言います。リンパには脂肪細胞間の過剰な水分や、異物である遊離した脂肪細胞吸収して一定に保つ働きがありますが、これも遊離した脂肪細胞が肥大してしまうとうまく流れることが出来ません。
しかもこのセルライトを皮下に存在しているコラーゲンがカプセル状にくるんでしまってさらに巡りを邪魔して、ますます体を冷やしてしまうというありがたくない結果を引き起こすというのです。
これが「セルライト冷え性」と言いますが、このタイプの冷え性はリンパの巡りが悪いことなどから水分量が増えてむくみやすくなります。
そしてそのむくみがさらに血行不良を呼びさらなるセルライトが出来るという悪循環が繰り返されてしまうんですって。なんだかややこしくて厄介ですね。
セルライトから来る冷え性なのか、冷え性から来るセルライトなのかと考えてしまいますが、セルライトが出来ている部分はひんやりと体が冷えていると思われます。
女性の多くが悩む「むくみ」ですが、むくみを放っておくことが「セルライト」を引き起こしてしまうと言われます。多くの美容関係の広告でも、むくみや冷えの人はセルライトができやすく、セルライトによって更にむくんだり冷えたりすると記載されています。
セルライトは冷えはもちろんですがお肌のたるみの原因にもなると言いますから日ごろからチェックしておくことが大切ですね。
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セルライト退治はできるのか
エステサロンでは「もみ流し」という手技がありますが、体験したことありますか?
私は友人にエステシャンがいるのでモニターとして施術してもらったことがあります。広範囲にわたってぎゅううううっと絞ってくれるんです。
お腹はまだ我慢できますが、太ももとかふくらはぎ辺りはギブアップしたくなる痛さが気持ちいい(と言う事にしておきます)んです。彼女曰くリンパが滞っている部位程痛みがあるのだとか。
当然ですがエステサロンではいきなり強いマッサージはせず、その前にキャビテーションとやラジオ波などの高周波機器で脂肪の分解から始めるんです。マッサージ前には下準備が必要なんですね。
どんなにセルライトが憎らしくて無くしてしまいたくても、さすがにあの技は自分ではできません。
力任せにやみくもにつまみ上げるのではなく、かといって痛みに手加減を加えるわけでもなく確実にセルライトに効いてると思わせてくれる絶妙なあの手技、自宅でいつでも受けられたらいいのにて思っちゃいます。
だってエステに通うって費用も時間もかかります。自宅でのセルフケアで、セルライトを退治する事って可能なんでしょうか?
セルライトは潰していい?
緩衝材によく使われるプチプチみたいに潰して無くせるなら潰してしまいたいと思いますよね。
潰そうとしちゃダメ
時々セルライトを潰すとかいう記事を見かけますが、セルライトって潰せるんでしょうか。
私も以前そんな記事を見て、太ももの内側をぎゅぅぅっとつまんで潰せるのかやってみましたが、内出血して悲惨なことになった事があります
どうやら「セルライトは無理やり潰しちゃダメ」みたいです。
力任せにつまんだり捻ったりのマッサージは、血管やリンパ管を傷めてしまうんですね。そして循環を悪くしてしまうんだそうです。
巡りの悪さがセルライトの原因の一つってお伝えしましたよね。つまり無理なマッサージはさらなる悪循環になってしまいそうです。
脂肪の間にも健気に張り巡らされてる毛細血管が無理なマッサージによって傷つきます。それを皮下のコラーゲンが修復しようとして、結果的にさらにセルライトが育ってしまうそうです。
潰すより流す
雑巾しぼりとか言って両手で捻ったりを自分でやるのは逆効果みたいですね。そこはしっかり技術を学んだエステシャンのかたにお任せしたほうがよさそうです。
エステの手技は潰すのではなく揉み流しと言います。エステシャンの友人も「潰すんじゃなくて流すのよ」と言っていました。脂肪細胞に絡みついた老廃物を流す、と言うイメージでしょうか。
自宅で出来るセルフケア
でこぼこのない滑らかな太ももって憧れますよね。隣の美脚を指をくわえて見てるだけじゃ残念すぎます!そんな滑らかな太ももの美脚さんの皮膚の下にもセルライトはあるんです。
自分で出来る流し方があると聞いたのでぜひみなさんも試してみてください。
太ももマッサージ
太ももはセルライトの現れやすい場所ですよね。自分で出来るマッサージを覚えて入浴中や入浴後の体が温まっている時にやってみると効果が高まるかもしれません。
リンパマッサージなどをする時と同じく、まずは鼠径部をゴルフボールのようなものでコロコロとマッサージします。
なければ手をグーにして内側から外側へ向けて押してみてください。老廃物がセルライトの原因と考えられるので、老廃物を回収して流していくリンパの流れを良くすることはとても重要だと思います。
鼠径部は老廃物が溜まりやすい場所ですから、普段から軽くマッサージしておくとむくみの解消にもつながる可能性もありますよ。リンパ筋は脚の裏側にあります。
①膝上の内側を、親指が太ももの中心側になるように両手でつかんで、親指でしごくように内側にある四指の方へ。リンパの通っている膝裏へ流すイメージで。リンパが滞っている部分はちょっと痛みがあります。これを5回繰り返します。
②膝頭の骨の上を太ももの真ん中から外側へ親指でしごきます。こちらも5回。
③膝上の内側から太ももの付け根まで、太ももをつまんでいきます。外側、前側も同じようにつまみます。
④鼠径部をマッサージした時のように手を握って第二関節で、膝上から太ももの付け根に向けて脂肪を燃焼させていくイメージで5回ずつしごき上げていきます。
これを両足行うと太ももがポカポカしてきます。脂肪が燃えてるかもしれないと思うとちょっとニンマリしますよ。
入浴中は指の滑りもいいですが、それ以外の場所でやる時はマッサージクリームなどを併用すると皮膚の負担も少ないと思います。
カフェインやレチノールが含まれているタイプは、コラーゲンやエラスティンの生成を促してくれて肌を引き締める効果が期待できるとか。
その他にも海藻や藻、オリーブオイルで作られたスクラブもリンパの流れを刺激するので流しの作用を促してくれるかもしれません。選ぶときはちょっとチェックしてみてくださいね。
お腹のマッサージ
お腹をマッサージする時も、太ももの時と同じく鼠径部のマッサージから始めてくださいね。皮膚の負担の軽減と力が入りすぎるのを防ぐためにも、クリームを使って行う事をおすすめします。
①まずお腹を両手でつかんで揉みます。お肉をつまんだら両手で左右交互に上下させてお腹全体を軽くもみほぐします。1つまみで5回程度、お腹全体をもみほぐして1セット×5回。
②両手の四指をみぞおちに当てます。時計回りに5回くるくる回します。みぞおちスタートで時計回りにお腹をひと回りしてみぞおちまで戻ります。
③みぞおちに戻ったら、左右の指をはじめにマッサージした鼠径部へ向けてそれぞれ「リンパを流すイメージ」で滑り下ろします。これを10セット行います。
10セット終わったら最後に鼠径部の内側から外側へ、始めと同様にマッサージして終わりです。力を入れ過ぎないことがポイントです。
セルライトを無くしたい、流してしまいたいという強い思いから力を込めたくなると思いますが、我慢も大切ですよね。
くぼみ押しマッサージ
セルライトの解消法について調べていて「くぼみ押しマッサージ」というものを見つけましたのでご紹介したいと思います。
ちょっと長いですが参考になると思いますので是非見てみてくださいね。
転載:youtube
エステサロンほどの効果は見込めなくても、これでセルライトの解消に効果があるのならちょっとやってみたいと思いませんか?
裏側のケア
太ももの前側は割と楽にケア出来ますが、問題は裏側ですよね。ちょっとやりにくいと感じませんか。そういう時は思い切って器具を取り入れましょう。
セルライト専用のローラーでコロコロさせる物も市販されていますので、お手頃のもので裏側のケアもぬかりなくやっておきたいですよね。
手の届きにくい裏側こそぬかりなくケアしておきたいと思います。
運動を取り入れる
セルライトの解消には有酸素運動が有効だと言われています。有酸素運動は皮下脂肪を燃焼させるのに有効ですので、脂肪細胞の塊であるセルライトにも効果があるのですね。
軽いジョギングやウォーキングで大丈夫ですので、ぜひ20分から30分程度の時間を取って有酸素運動を取り入れてください。
有酸素運動などで脂肪が燃焼し始めるのにだいたい15分くらいかかると言われていますのでそれよりは長く、頑張り過ぎない程度でやってみるといいのではないでしょうか。
また、腹式呼吸も有酸素運動です。インナーマッスルも鍛えられますので一石二鳥かもしれません。
とにかくダイエットを長く続けるポイントが知りたい〜!という方におすすめ↓
生活習慣の中で出来る事
体の中で大きな部位と言うとお腹や太もも、背中などがありますが、その部分が冷えてしまうと巡りが悪くなりますよね。
日々の生活の中で体を冷やさない事はダイエットする意味でも大切な事なんですね。
体が温まると代謝も上がはります。そうすると血行もよくなりますしリンパの流れもよくなると言われていますよね。
老廃物がうまく回収されて流れてくれれば新たにセルライトが生成されにくくなってくる可能性があります。
・根菜類(ごぼう、レンコン、大根など)やネギ、ニラなど
・発酵食品(味噌、納豆、麹、キムチなど)
・鉄分の多い食品(ひじき、ほうれん草、プルーンなど)
・むくみ予防としてカリウムを多く含む食品(グレープフルーツ、トマト、ナッツ類など)
発酵食品は腸の働きを良くしますので、熱を生み出す効果も期待できそうです。
また、カリウムは水に溶けやすい性質があるので生で食べられるものを挙げてみました。特に外食で味の濃いもの等食べた後にはお勧めです、
まとめ
セルライトは誰にでもあって誰の体の中でも育ってしまう可能性があります。痩せていてもセルライトは存在していて、太って皮下脂肪が厚くなってくるとその存在が顕わになってくるんですね。
- 日本女性の80%はセルライトを保有。主に思春期から出来始める
- セルライトは脂肪細胞が老廃物をため込み肥大化してしまったもの。お腹や太ももに多く見られる
- 原因は遺伝や冷え、むくみ、巡りの悪さなどさまざま
- セルライトを無理に潰そうとすると逆効果になりかねない
- 潰すより、マッサージで流すのが効果的
- 軽い運動や食生活でセルライトの生成を防ぐ努力も必要
セルライトはなくならなくても少しでも解消してオレンジピールスキンとさよならしたいですよね。出来やすい仕組みと対処法を知ることで、日常生活の中で意識したいと思います。
みなさんもぜひお腹や太もものセルライトが解消できるよう取り組んでみてくださいね。