ケーキ、チョコレート、アイスクリームなどなど、甘いものが大好きな方は多いと思います。私もついつい食べ過ぎてしまうことが多いです。
でも、大好きな甘いものを食べた後、突然頭痛に襲われた経験ありませんか?
至福の瞬間から突如襲ってくるあの痛みの原因はなんなのでしょう。
甘いものを食べることと頭痛に、因果関係はないように思われますよね。私はそう思っていました。
実は、大いに関係あるのです。もしかしたら身体が発する危険のサインかもしれません。
そんな危険から身を守るため、甘いものを食べた後の頭痛、その原因と潜むリスク、予防についてまとめてみました。
甘いものが大好きなかた、ぜひ参考にしてください。
目次
甘いものを食べるとなぜ頭痛に?
頭痛が怒るのは、血糖値が急上昇・急下降することが原因です。では、甘いものを食べた後はどうなるでしょう?
通常の食後は、血糖値は緩やかに上がり、そして緩やかに下がります。
甘いものは糖質が多いので、血糖値は急に上昇してしまいます。
すると身体は慌てて血糖値を下げようとするので、血糖値は急に下降してしまいます。
このような血糖値の急激な変化に身体が対応できなくなると、頭痛などの不快な症状がでてしまいます。
だから、甘いものを食べた後、頭痛になる時があるんですね。
でも、甘いものを食べても平気な人もいれば、頻繁に頭痛になる人もいます。何が違うのでしょうか。
もちろん偶然ではありません。それには怖い理由があるのです。
頭痛はするけど甘いものには目がなくて・・という方におすすめ記事はこちら↓
血糖値ってなに?
血糖値とは、体内を流れる血液中のブドウ糖の濃度のことをいいます。
血糖値の単位はmg/dl(ミリグラム・パー・デシリットル)で、血液1dl(デシリットル)中に、何mg(ミリグラム)のブドウ糖が含まれているかを表します。
ブドウ糖は重要な栄養素
食べ物から摂取された糖質は、体内で分解されてブドウ糖となり、血液中に送られエネルギーとして利用されます。
ブドウ糖は、人が活動するために必要な燃料となるので、重要な成分なんです。
血糖値はコントロールされている
人の身体は、燃料となるブドウ糖を、一定になるよう調整します。血糖値を正常な値に保つようにコントロールするのです。
通常、空腹時の血糖値は70~100mg/dlで、食後1時間後140mg/dlあたりまで上昇し、その後ゆっくりと下がり、3~4時間ほどでまた空腹時の血糖値に戻ります。
- 食事をする
- 血糖値が緩やかに上がる
- インスリンが分泌
- 血糖値が緩やかに下がる
- 食後3~4時間で空腹時と同じ値なり安定
細かいので、『食べたら上がって時間で戻る』ぐらいの認識でいいと思います。
しかし、甘いものなど糖質の多い食べ物を食べると糖質過多になり、血糖値は急に上昇してしまうので、下降も急になってしまいます。
健康な人でも高血糖な状態になりやすくなってしまうのです。
頭痛などの不快な症状の原因にもなる、血糖値の急上昇・急下降ですが、このような糖質過多な食生活を続けるとどうなるのでしょうか?次で説明しましょう。
糖質過多の食生活を続けるとどうなる?
甘いものなど糖質の多い糖質過多な食事すると、身体は高血糖な状態になります。
糖質過多な食生活を続けると、膵臓の働きが悪くなりインスリンの分泌量が少なくなったり、インスリンが上手に働かなくなったりし、高血糖状態の時間が長くなってしまうようになります。
この状態を食後高血糖といいます。
食後高血糖は、最近では「血糖値スパイク」とも呼ばれており、繰り返しているうちに、血糖値をコントロールできなくなってしまいます。そう、糖尿病になってしまうかもしれないのです。
食後高血糖から糖尿病に?
食後高血糖は隠れ糖尿病とも言われており、糖尿病の初期段階や糖尿病予備軍に見られる症状です。
空腹時の血糖値が正常なのに、食後2時間たっても、血糖値が高いまま(140mg/dl以上)になっています。空腹時の血糖値は正常な範囲なので、健康診断などでは異常なしと判定され気が付かないことが多いのです。
しかし、放っておくと糖尿病になってしまうリスクが高くなります。糖尿病は血糖値をコントロールできなくなる病気です。
- のどの渇きや空腹感がひどい
- 頻尿
- 疲れやすい
- 皮膚が乾燥して痒い
- 手足の感覚が低下する
- 感染症によくかかる
- 目がかすむ
- 性機能の問題 (ED)
- 切り傷やその他の皮膚の傷が治りにくい
初期のころは自覚症状はあまりなく、知らないうちに進行してしまう怖い病気です。
しかし、糖尿病がほんとうに怖いのはその合併症です。三大合併症(神経・目・腎臓などのさまざまな障害)と言われます。さらに三大合併症以外にも、動脈硬化による心筋梗塞や脳卒中など、死に至る病気になるリスクを高めてしまうことも分かっています。
糖尿病はこのように怖い病気なのです。そして、糖尿病は一度なってしまうと完治が難しい病気です。
甘いものが大好きで、ついつい食べ過ぎてしまうあなた。要注意ですよ。
予防するためには
このように怖い糖尿病、その予備軍である食後高血糖。予防するためには日頃どうすればいいんでしょうか?
- ドカ食い、だらだら食い、早食いをしない。
- 食間を2~3時間以上あける。
- 空腹になってから適量を食べる。
- 食べ合わせに気を付ける。
- バイキング・甘いものは別腹は危険。
以上のことを意識して、食生活を改善しましょう。一度に全部直そうとすると断念してしまうことがあるので、守れそうなものから1個ずつ習慣化していきましょう。バランスのいい食生活を送ることが大事です。
- 肥満
- 加齢
- 運動不足
- 人間関係や仕事上でのストレス
- 暴飲暴食
- 不規則な食生活
- 栄養が偏った食生活
- 過度の飲酒
- 糖分の多い缶コーヒー・清涼飲料水をよく飲む
こんな方は特に注意が必要ですよ。
糖尿病予防には、適度な運動をする習慣も大事です。適度な運動は、肥満の予防・解消だけでなく、ストレスの発散にもなります。
今までの生活習慣を見直して、糖尿病を予防しましょう。
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まとめ
甘いものを食べた後の頭痛の原因と潜むリスク、予防についてご紹介しました。甘いものを食べることと頭痛は、何ら関係のないことのように思われますが、実は大いに関係があったんですね。
糖質の多い食生活を続けていると、やがて血糖値が高い状態が長くなる「食後高血糖」になってしまうかもしれません。
そして気が付かないうちに糖尿病を発症してしまうのです。甘いものを食べた後の頭痛。無視できない怖いリスクが潜んでいたんですね。
糖尿病の怖さは、三大合併症のほか、動脈硬化、心筋梗塞、脳卒中という死に至る病気になるリスクを高めることです。
糖尿病は生活習慣病です。予防するためには、適切な食生活と適度な運動が大事です。
糖尿病は一度なってしまうと完治は難しく、放置すると死に至る病気と隣り合わせになってしまいます。
しかし、糖尿病は生活習慣の改善で予防できるんです。
この記事を読んでくれたあなた、これを機会に生活習慣を改善し、糖尿病と無縁の生活をしましょう。