甘いものって食べ始めると止まりませんよね。食べ始めると、どれだけでも食べ続けられてしまう。あの現象は、気のせいではありませんでした。
甘いものには、食べすぎを促進するパワーがあります。そして、私たちはそのパワーに翻弄されて甘いものを食べ過ぎてしまいます。
私は学生時代に、そのパワーの虜になっていました。
毎食甘いものを食べていました。魚とか野菜とか、極力食べずに甘いものを優先して食べていました。とても不健康体だったと思います。
今より若かったけれども、体調をくずしやすいし、いつも倦怠感を感じていました。よくあれだけ動けていたな、と今思い返すと驚きます。でも、いつもけだるい感じが続いていたのを覚えています。
そのような食生活を続けているときに、甘いものをやめるのは私にとっては無理難題でした。
しかし、社会人になり、健康的な生活を送るために甘いものをできるだけ控えました。そうすると、今ではバリバリ日中働けるし、土日も元気に歩き回っています。
甘いものを食べ過ぎてしまっていた当時の私は、どんなパワーに取りつかれれていたのでしょうか。そして、あのまま甘いものを食べ続けていたら、どうなっていたのでしょうか。
甘いものを食べ続けていくと、どうなってしまうのかについて、今日はお話していきます。
また、甘いものを食べ過ぎてしまうのを止めるコツについてもご紹介しますので、ぜひ最後までお読みください。
目次
甘いものを食べ過ぎてしまうメカニズム
どうして甘いものを食べ過ぎてしまうのでしょう。意志の強いと自分で思っている私でも、甘いものには勝てないときが幾度とありました。
甘いものの食べすぎを我慢できないメカニズムが、実はあります。2つご紹介します。
中毒性がある
甘いものが食べたくなるのはどういうときでしょうか。甘いものが大好きな私は、常に甘いものが食べたいです。
特にどうしても食べたいとなるのは、ストレスがたまったときやたくさん働いて疲れたときです。そんなときは、甘いものを食べて一旦落ち着こうとしたりします。
ストレスを抱えている際や、疲れているときって、無性に甘いものが食べたくなるんですよね。そうすると、幸せな気持ちになります。
甘いものを食べるとリラックスできるとか快感を得られると脳が錯覚し、甘いものに依存しているのです。
どうして甘いものに中毒性があるのかをご説明します。糖分は、薬物と同様で、摂取すると脳に快感を与えるドーパミンなどの化学物質を分泌させてしまいます。
それによって、脳が快感を得ているのです。なので、単に甘いものが好きだから食べているのではなく、脳が快感を求めているから甘いものを食べている可能性があります。
食べれば食べるほどとまらない
甘いものって、永遠に食べ続けられちゃいますよね。これにも実は理由がありました。
甘いものを食べると、体内の血糖値が上昇します。しかし、その上がりきった血糖値に、身体が反応して体内の血糖値を一気に下げようとするのです。これによって、低血糖と呼ばれる状態になってしまいます。
低血糖は、危険な状況です。危険な状態なので、脳がこれを感知し、私たちに空腹だと思いこませます。その危険信号を受け取った私たちは空腹でもないのに、おなかがすいていると思ってしまうのです。
甘いものをいくらでも食べ続けられるのはこれが原因なのですね。実は、空腹だと思って食べていたけどおなかがすいていたわけではなく、脳の危険信号を勘違いしていただけでした。
甘いものってカロリーも高いし、たくさん食べ過ぎちゃうし、そりゃ太ってしまうのも納得です。
甘いものを食べ過ぎてしまうとどうなるか
先ほど、甘いものを食べ過ぎてしまうメカニズムをご紹介しました。そのメカニズムによって甘いものを食べ過ぎてしまうとどうなるのでしょうか。
食べすぎは良くないというのは、なんとなくわかると思いますが、実際に何が起きるのかを挙げていきます。
甘いものを食べ過ぎると、病気になりやすい
甘いものをたくさん食べると、体内で糖分をたくさん消化しなければなりません。そのため、ビタミンB群やカルシウムも大量に必要になります。
すると、甘いもの食べすぎによるビタミン・カルシウム不足に陥り、身体に悪影響が及びます。その結果、下記のような状態になりやすくなります。
うつ状態
糖分を摂りすぎると、気持ちが落ち込んだり、イライラしたりします。また、逆に興奮状態に陥りやすくなったりもします。気分のコントロールが難しくなり、うつ状態になりやすくなります。
甘いものを食べ過ぎると、ビタミンB1が不足状態になりやすくなるためです。ビタミンB1は、疲労を回復させるビタミンともよばれており、脳神経のエネルギー源です。それが不足するため、脳神経がうまくはたらかなくなってしまうのです。
冷え性
甘いものを食べ過ぎると、体温が低くなりやすいです。低体温では、便秘になりやすくなったり、免疫力が落ちます。免疫力が下がると、風邪をひきやすくなったりすぐに病気にかかりやすくなります。
先ほど、甘いものを食べると血糖値が上がるといいましたが、その血糖値を処理するのが体内のミネラルやビタミンです。
糖分を摂取しすぎると、そのミネラルやビタミンが不足しがちになり、ブドウ糖をエネルギーに変化させるはらたきが低下してしまうのです。
骨粗鬆症
砂糖の過剰摂取を続ると、骨粗しょう症になる恐れもあります。骨粗しょう症は高齢者に多い病気と思われていますが、最近では若い人の間でも発症しています。
糖分によって、慢性的にカルシウムが不足してしまうのが原因です。
甘いものを食べると太るだけでなく、病気になる可能性も増えるのですね。また、この3つの病気以外にも、肩が凝ったり、口内炎になったり、貧血になりやすいなどの症状が引き起こされます。
私個人としては、甘いものを食べ過ぎると肌荒れにもなりやすい気がします。ニキビなどができはじめて、慌ててビタミン剤を摂取していました。
糖分を食べてビタミン不足になって肌が荒れるのに、その対応としてビタミンを摂取していたというわけですね。
砂糖を食べてビタミン不足になっているという根本的な原因に気付いていればそのような悪循環になっていなかったんですね。
甘いものを食べすぎると、老けやすい
甘いものをとりすぎると、栄養不足だけでなく、老化も進行します。これは、体の中で糖が蓄積された状態である、糖化によるものです。
糖分をたくさん摂取すると、処理されなかったブドウ糖が身体の中でタンパク質と結びつきます。そのタンパク質がAGEsという老化物質を生成するため、老化が進行してしまいます。
この老化は全身に及びます。髪の毛や骨、肌に影響してしまいます。特に肌については、弾力がなくなったり、くすみはじめたりしてしまいます。
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甘いものを食べすぎないようにするには
では、甘いものを食べすぎないようにする方法はあるのでしょうか。
普段からバランスのいい食事を
バランスのいい食事を心掛けるようにすると、甘いものが食べたいという衝動がおさまるようになります。
食物繊維やビタミン、質の良いタンパク質を十分に摂取しましょう。和食中心の食生活にすると、緑黄色野菜や肉、魚などを自然とバランスよくとれます。
皮膚科のお医者さんに聞いたのですが、和食を食べている人は肌がとてもきれいな方が多いそうです。
最近は、コンビニでも煮物や小鉢のようなおかずを置いているので、一人暮らしの方でも、気軽に買って食べられるのでぜひ試してみてください。
日常的に軽い運動を
ストレスがたまったときに甘いものをついつい食べてしまう方が多いかと思います。甘いものに手を出すのではなく、軽いジョギングやウォーキングをしてみるといいです。
運動することで、甘いものを衝動的に食べてしまうことを防げます。運動することで、精神を安定させるセロトニンを分泌するためです。
セロトニンは、日光に当たるだけでも分泌できます。運動する際は、できるだけ外で運動すると良いです。
甘いものから目をそむけよう
甘いものを我慢するとても簡単にできる効果的な方法として、甘いものを見ないようにするというとっておきの技があります。
甘いものをみない、買わない、貰わない(笑)甘いものをみなければ、買わないし、貰わなければ食べなくてもすみます。
この技は、私が一番使っていた技です。運動がそんなに得意ではないので、ひたすら我慢する方法を探していて、見つけた技がこれでした。
これ以外にも、甘いものでストレス解消しているのであれば、食べる以外の趣味を見つけるのもいいと思います。
常にストレスのはけ口を甘いものに向けないようにすれば、自然と甘いものも食べなくなります。
以上、甘いものを食べすぎないようにする方法を紹介しました。それでも、どうしても甘いものを食べたいと思うときはあると思います。
その際は、自然の甘みを持つフルーツや芋などを食べるといいです。ドライフルーツも良いです。
わたしも、仕事中などどうしても小腹がすいたときは、コンビニで売っているドライフルーツを食べるようにしています。
結構いろんな種類があっておいしいし、はまります。ぜひお試しください。
日常で出来る簡単な運動メニューをご紹介!その記事はコチラ↓
まとめ
今日は甘いものを食べ過ぎるとどうなるのかについてご説明しました。
まず、なぜ甘いものを食べ過ぎてしまうのか。これには、理由がありました。甘いものには、中毒性があるだけでなく、食べれば食べるほどとまらなくなるパワーがありました。
そして、実際に甘いものを食べ過ぎてしまうとどうなるかという怖い話もしましたね。甘いものを食べ過ぎるとカルシウムやビタミン不足に陥ります。それに加え、糖化にもなります。
その結果、うつ状態や冷え性、骨粗鬆症のような病気になりやすいだけでなく、老けやすくなるということもわかりました。
それでは、甘いものを食べすぎないようにする方法はあるのでしょうか。
あります。そちらもご紹介しました。以下の3つのポイントを守れば、甘いものを食べすぎなくてすむようになります。
- 普段からバランスのいい食事を
- 日常的に軽い運動を
- 甘いものから目をそむけよう
やはり、甘いものを食べ過ぎてしまうメカニズムは、脳や身体の自然な反応ともいえます。その反応を抑える、というよりかはその反応を起きないようにする方法が効果的です。
バランスのいい食事や運動を適度に行うことで、甘いものを食べたい、という衝動をおさえることができます。
そして、万が一その衝動が起きたときに甘いものが身の回りになれば諦めもつきます。
意外に単純なポイントで驚いた方もいたかもしれませんが、シンプルだけど効果的な3つのポイントです。ぜひ、お試しください。
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