甘いものってついつい食べたくなりませんか?私はちょっと一息つきたいときや、疲れたとき、家事の合間にとついつい甘いものを口に入れてしまいます。
主人が仕事でいないときは、好きなお菓子を並べて、リラックスタイムを取ることがいい気分転換になっています。
あまり食べすぎないように気を付けてはいるのですが、自分の時間を作って気分転換をすることも大切だと思います。
でも甘いものを食べると、歯がしみることはないですか?それは知覚過敏によるものかもしれません。
知覚過敏=冷たいものと思う人も多いと思います。私の中のイメージはかき氷やアイスクリームのような冷たいものを飲食したときに起こるイメージでした。
なので、甘いものでも知覚過敏って起こるの?といった印象でした。
知覚過敏という言葉はCMなどでもよく耳にしますが、原因や症状など、あまり理解していなかったのだと思います。身近な言葉でも詳しくわからない言葉ってありますよね。
もし知覚過敏が甘いものによって起こるなら、気分転換のつもりで楽しんでいたリフレッシュタイムも考えなければなりません。
甘いものを食べて毎日楽しく過ごしていくためにもどうして知覚過敏になってしまうのか、知覚過敏になってしまったらどうすればいいのか。その原因と対処法を見てみましょう。
目次
どうして知覚過敏になってしまうのか
ではまず初めにどうして知覚過敏になってしまうのか、その仕組みを歯の構造から見てみましょう。
歯の構造
歯は「エナメル質」と呼ばれる硬い組織に覆われています。体の中で最も硬い組織と言われていますが、酸に弱いという弱点があります。
そのエナメル質の中に「象牙質」という組織があり、この象牙質に「象牙細管」と呼ばれる細い管が歯の内側から外側に向かって走っています。この管を通して歯の内部に栄養を送っています。
知覚過敏とは
では知覚過敏になるとは、歯がどういった状態になってしまっているのでしょうか。
エナメル質の内側にある象牙質がむき出しになってしまうことにより、外部からの刺激が象牙細管を通して歯の神経に伝わってしまいます。それが痛みとして感じてしまうことを知覚過敏といいます。
外部からの刺激とは、歯ブラシが当たったり、冷たいものや熱いものを飲食したとき、あるいは風があたったときなどのことで、これが刺激になってしまい痛みを感じてしまいます。
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知覚過敏の原因
ではどうして象牙質がむき出しになってしまい、知覚過敏になってしまうのでしょうか?その原因を見てみましょう。
- 歯ぎしりなどによる歯への負担
- 間違った方法での歯磨き
- 歯周病
- 加齢による歯茎の後退
こうやって原因を考えてみると、毎日の何気ない習慣が知覚過敏の原因になることがよくわかりますね。
どうして甘いものを食べると歯がしみるのか
知覚過敏についてわかったところで、次にどうして甘いものを食べると歯がしみてしまうのか、その原因を見てみましょう。
先ほど歯の構造のお話をした際、一番外側の組織であるエナメル質が酸に弱いと言ったことを覚えていますか?
果物や炭酸飲料など酸味のある飲食物は、エナメル質を溶かすことがあるということになります。
もちろん目に見えて歯が溶けていくわけではなく、酸によって脆くなった歯が歯ブラシがあたることや舌があたることなどで、エナメル質が溶けていき、内側にある象牙質がむき出しになります。
つまり甘いものに多く含まれる砂糖が原因となって歯がしみてしまいます。
知覚過敏になったらどうするの?
「これってもしかして知覚過敏!?」って思ったらどうすればいいのでしょうか。
すぐに歯医者に行かないといけないのか、それとも自宅でケアできたりするのでしょうか。
そういった気になることを解決していきましょう。
まず知覚過敏も歯のトラブルであることは間違いないので、歯医者さんで診察・治療してもらうのが当然一番です。
しかし仕事や子育てなどをしていると、すぐに病院へ行けないこともあると思うので、そういったときにでもこのあとのことを意識してみてください。
口内を清潔に保つ
しみやすい状況のときは歯磨きすることが億劫になってしまうかもしれませんが、歯磨きをして口内は清潔にしておきましょう。
不衛生な状態が続くと歯茎が炎症してしまい、さらに刺激に敏感になってしまいます。このあとお話しする歯磨きをする際のポイントに注意しながら歯磨きをやっていきましょう。
知覚過敏用の歯磨き粉を使う
歯磨き粉ってすごくたくさんの種類がありますよね。私は特にこだわりがないのですが、毎回購入するときは悩んでしまいます。
値段や香りなどこだわりがある方もいると思いますが、知覚過敏用の歯磨き粉を使ってみましょう。
優しく歯磨きを行う
いくら歯が硬い組織とはいえ、歯茎への影響もあるためやわらかい歯ブラシで優しく磨くことが大切です。
また大きく歯ブラシを動かしながら磨くと、大きな力がかかりやすくなので、歯ブラシは小さく動かしながら磨くこともポイントです。
私も今までの習慣が身についてしまっているため、意識しながら磨くことは少し難しかったですが、時間をかけながら丁寧に磨くことで随分違ってくるなと感じました。
毎日行うことを少し意識するだけでも随分変わりそうですし、すぐにでも実行することができますね。
酸性の飲食物に注意する
歯は酸に弱いので、酸性の飲食物を控えたほうが歯への影響は優しくなります。しかし酸性の飲食物はいろんな種類があるので、すべてを除去することは難しく、なかなか摂取しないようにすることは困難です。
酸の強い飲食物を摂取したときはエナメル質が弱くなっているので、歯ブラシや舌などが当たることも刺激になるため注意が必要です。
- 果物 ・フルーツジュース ・炭酸飲料
- サラダドレッシング ・ワイン ・ケチャップ
- レモン果汁 ・酢 ・スポーツ飲料
このように健康に良いとされているものも含まれているため、意識的に摂取されている方も多いのではないでしょうか。
私も果物やフルーツジュースは結構意識して食べるようにしていて、基本的に毎朝食べていました。
特に女性は美容のためにも意識して食べている方は多いと思います。スムージーとかも流行っていますもんね。
健康にいいものでも歯への影響を考えると、あまりたくさんは食べにくくなるかもしれません。
しかし健康的な生活を送る上で大切な栄養素でもあるので、歯のことも考えながら摂取するようにしましょう。
知覚過敏にならないために
では知覚過敏にならないためにはどうすればいいでしょうか。
知覚過敏は加齢による歯茎の後退によっても起こるため、確実な予防法はなかなか難しいと考えられています。しかし、知覚過敏の予防につながるものは、歯周病や虫歯予防にもつながります。
日ごろから歯のかみ合わせが悪い人や、歯ぎしりをする人は、きちんとケアをしていくだけで、歯への負担は変わっていきます。
また食べた後にすぐ寝ると良くないと言われたりしますが、歯のことを考えても悪い影響が考えられます。
酸性の飲食物を口にした後、エナメル質が脆くなってしまい、そのまま寝てしまって歯ぎしりをしてしまう。これは歯にとって最悪です。
ご飯を食べた後は睡魔も襲ってきますし、日中の疲れもあってすぐに寝てしまいたくなるときもあると思います。でもそこは気分転換でもしつつグッと我慢しましょう。
普段の何気ない行動を少し意識するだけでも歯にとっていい影響になりますね。
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まとめ
いかがでしたか?甘いものを食べてちょっと歯がしみるだけと放置してしまうかもしれませんが、実際は歯の表面が脆くなっている状態だったんです。
もちろん知覚過敏も歯のトラブルなので、放っておくと虫歯になったり歯周病になったりと、どんどん痛みも酷くなり悪化していきます。最悪歯の神経を抜くことになるかもしれません。
怖いですよね。
ですが、甘いものを食べたからといって、知覚過敏になるわけではありません。歯磨きの仕方や日々のケアなどである程度防げることがわかって頂けたと思います。
何気ない日々の行動が知覚過敏の原因にも予防にもなるのです。
どうせ甘いものを食べるなら、痛みなどを気にすることなく食べたいですよね。だからといって食べすぎはよくないので程々にしましょう。
私も一人の時間だからといって食べすぎないように気を付けています。
みなさんも一緒に歯のこともしっかり考えながら、甘いものとも上手に付き合っていき、元気に過ごしていけるように頑張りましょう。